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新年明けましておめでとうございます。
穏やかなお正月をお過ごしになられましたでしょうか?
今年もみなさまにとって素敵な年でありますようにお祈りいたします。
2008年の初めのコラムは帰省した山口県下関市の映画館のことをお話ししましょう。
あなたは初めて見た映画を覚えていますか?
私が子供の頃初めて見に行った映画は、たしかウルトラマンの映画だったように思います。
というのも女の子にもかかわらずウルトラマンシリーズが大好きだったからです。
当時は今と違って時間の入れ替え制などはなく朝から夜までずっと見ていられました。
「もう帰ろう」、と言われて「もっと見たい、もっと見たい!」とせがんで困らせたことを
思い出します。
結局それは無駄な抵抗でスクリーンに映し出される怪獣と親の顔を交互に怨めしそうに睨ん
だままの私は無惨にも映画館から引っ張り出されたような記憶があります。
その時の映画館の暗さとスクリーンの明かりとその明かりの中を飛ぶ埃、それと共に古臭い
映画館独特の懐かしい香りが思い出されます。
その後、初めて友達同士で行った映画は「HOUSE」だったと思います。
懐かしい映画ですが、今でもストーリーを覚えています。
若い頃の記憶力はすごい!と改めて思います。
私が初めてウルトラマンを見た映画館はもうすでに閉館となり、取り壊され新しい建物に変
わっているようです。
はっきりしないのは、たしかこのあたりだったような、という曖昧な記憶と年末年始やお盆
休みに、数日帰省する時に映画を見ることもなくここ何年も経っていたからです。
そんなある日の新聞に下関の映画館のことが載っていたのです。
それは、『俳優で映画監督の奥田瑛二さんが山口県下関市で映画館「下関スカラ座シアター・
ゼロ」の支配人を務めている。』というものでした。
えっ!?
何?どういうこと?
奥田瑛二さんは昨秋下関を舞台に映画「風の外側」を撮影されました。
そしてその上映を前に下関から唯一の映画館(2スクリーン)が10月末に閉館になることを
知り、「自分が下関で撮った映画を地元の人たちに見てもらえないのは納得できない」と映
画館を引き継ぐことを買って出て、2スクリーンを借り受け全面リニューアルし支配人とな
られたそうです。
びっくりしました。
そしてちょっと感動しました。
普通、そんなこと考える?と思いました。
そしてさらに驚いたのは、下関の映画館が1カ所だけになっていたことでした。
そんな事も知らないくらい長い間、映画を観に行ってなかったんだなぁ〜と思ったのです。
記事を読んですぐに実家に電話しました。
「知ってる?」とその記事の話をした母からは
「わざわざお金を出して映画館まで行く人はいないんじゃないの?ちょっと待ってたらレン
タルできるし。。。」
きっと母の意見が多くの人の意見なのでしょう。だから閉館に追い込まれることになったの
でしょう。
「年末年始帰ったら行こうと思ってるんやけど。。。」と言う私に、じゃぁ私もと答える母。
行きたくない訳ではないようです。
行く理由が見つからないだけなのかもしれません。
そこへ行く理由。。。
とにかく行く理由さえあれば足を運ぶようです。
でもそれは私も同じだったと思います。
今回のこの記事を見ることがなかったら映画館が閉館に追い込まれていることも知らず、ま
してや奥田瑛二さんがその映画館を引き継ぎ支配人になっていることも知らずに過ごしてい
ました。
下関を舞台にして映画を撮ったことがきっかけとはいっても、なかなかこんなことはできな
いことだと思います。
帰省した年末。
私はこの「下関スカラ座シアター・ゼロ」へ行ってきました!
「奥田支配人はいらっしゃいますか?」
月に1度は下関を訪れる、ということだったのでとりあえず聞いてみたくてチケット売り場
のお姉さんに聞いてみました。
「いえ、いらっしゃってません。また来月いらっしゃいます。」
年末それも31日の大晦日だったので、分かっていたことだけどちょっとショック。
でもなんだかそんな風に声を掛けられる映画館っていうのも素敵だと思いました!
次に行った時も声かけてみよう〜と思ってます。
その日私が観たのは新作の「風の外側」。
観客はなんと私と一緒に行った母のふたり。
この1年のおしまいの日に映画を観ようって人はいないかもしれませんが、それにしてもふ
たりなんて。。。
なんだか変な気分。
これまでもそしてきっとこれからも映画館貸し切りで見るなんてもうないだろうね〜、と母
と笑い綺麗にリニューアルされた映画館で貸し切りの贅沢を楽しみながら映画が始まるのを
待ちました。
観終わって感じたのは、深く残っている下関の歴史や文化。。。
下関で生まれ育ったから感じる何かがありました。
映画を見た後で、母とそれまでしたことのなかった会話が繰り広げられたことはいうまでも
ありません!
奥田監督の映画はいろいろなことを思わせてくれます。他の作品もとても好きです。
映画の中で感じるほのかに灯る明りは純粋な希望であり、暖かな未来なのかもしれません。
「下関スカラ座シアター・ゼロ」。
これからの奥田支配人がどんな企画でこの映画館を盛り立てていくのかが楽しみです。
これも縁なのでしょうか?
私にできることは、私のまわりの人に伝えること。。。
普段下関にいない私は、そんなに頻繁に映画館へ行くことはできないのですから新しくなっ
た映画館が賑やかになって多くの人が来館していただけるように、ひとりでも多くの人にこ
のことを伝えたいと思っています。
そしてこれから帰省するたびに、この映画館へ行って「奥田支配人はいらっしゃいますか?」
と声をかけていることでしょう。
あなたのまわりに山口県や下関、北九州や下関の近隣にお住まいのご家族やご友人がいらっ
しゃっいませんか?
もしいらっしゃったら是非お声をかけてください。
奥田瑛二さんが支配人をしている「下関スカラ座シアター・ゼロ」へ映画を見に行きません
か?、と。
「下関スカラ座シアター・ゼロ」
(
次回につづく)
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