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8月25日、午前7時15分。
私はすでに大阪市役所の前にいました。
普段、御堂筋でイベントがある時は、北から南までの御堂筋が交通規制になります。
そうすると東西へ渡ることができなくなりぐるっと回り道をしなければならなくなり大変な
事になります。
それを考えて当日の私の足である自転車の置き場を北側の銀行前と決め、そこから市役所へ
歩いて行くことにしました。
意外だったのは、その時間でもまた交通規制がかかってなくて南へ迎う車が御堂筋に溢れて
いることでした。
しかし、道路の両側には警備の人や、ボランティアスタッフの人が大勢いて忙しく働いてい
ました。
市役所前には、中学生らしき学生のブラスバンド部が演奏をしていて賑やかでした。
でも思ったほどの人ではなく、ちょっとさみしい気もしましたが、
「こんなものなのかな〜?」と思ったりしていました。
そう、その場所はこれから始まる『IAAF世界陸上2007大阪』のオープニングを飾る男子マラソ
ンコースだったのです。そしてもうすぐやってくる選手たちを見るためにやってきたのです。
長居陸上競技場を7時に出発した選手たちがもうすぐやってきます。
しだいに人の数が増えてきて御堂筋の沿道は人でいっぱいになってきました。
ほとんど市役所前中央に陣取った私の横あたりには、各国の文字で『がんばれ!』と書いた
プラカードを持った女性会の方が少女のようなキラキラした目をして選手の来るのを待って
いました。
私はといえば、あっという間に走り去っていくだろう選手たちを写真で撮れるのか、それと
も動画の方がよいのか、といろいろ試していたところでした。
きっとそんな私の姿を見て、声をかけてきたオジサンがいました。。。
「おねえちゃん、写真好きそうやな〜
ちょっとそこに立ってみ。オッチャンが写真撮ったげよ。」
とオジサンの声をかけてきたタイミングにのまれて、市役所の前で写真を撮ってもらったのです。
オジサンの持っていたのは、ポラロイド。
「3分くらい待っててな。写真が出てくるから〜」
まるで子供に言うような口調で、でてきたシートを私に渡してくれたのです。
オジサンは新聞の切り抜きを持っていました。
出発して何時くらいにどの辺りを走る、、、予想が書いてありました。
それを見るともうそろそろやってきそうです。
「オジサンそろそろ来そうやから、前行こう!」
なぜかオジサンと共にマラソン観戦がスタートしそうな感じでした。
先頭を走るパトカーがやってきました。
気分がいやでも盛り上がって来ます。
九州から来たという隣にいたオバサンがいろいろと解説をしてくれます。
「もうくるはずよ」しかし、なかなか現れません。
この時の時間ってきっと何秒もないのでしょうが、何だかすいぶんと待たされているような気持ち
になります。
そこへ、アナウンスが入って来ました。
「先頭集団がもうすぐ来ます。応援宜しくお願いします〜」
なるほど、分かりやすい。
そう思っているところへ来ました、来ました。
先頭集団です!!!
私は写真をあきらめてデジカメの動画に切り替えて集団を映すことにしました。
先頭集団が思った以上に早く、カメラのアングルを移動させるだけに必死でした。
固まりになった先頭集団以降はぱらぱらとどんどん選手がやってきます。
どの選手も全身汗でぐっしょり濡れています。
私の足元でシャッターチャンスを狙っていた例のオジサンは
「このカメラでは撮れんわ〜」と言いながら
「おねえちゃん、返って来るのは、向こうに行った方がええよ〜」と淀屋橋の方へ行こうと誘って
くださいました。
でも最後の選手までそこで応援したかった私は、
「最後の選手まで応援してから行きます」と最後を走って来た中国の選手を精一杯応援をしました。
さぁ、オジサンのとこへ行こう!と振返るとそこにオジサンの姿。
「おねえちゃん、早く来ないから土佐堀が通られへんようになったわ〜」とオジサン。
みるとものすごい数の人、人、人。
手に手に携帯電話で写真を撮る姿が。。。
「ちょっとお茶でも飲もか?」
オジサンにナンパされつつ、「じゃ、ホット!」とコーヒーショップの2Fへ。
びっくりしたのは、ベストポジションの窓際が空いていたこと。
当然その席に座り窓にくっつくように眺めていると、折り返してきた選手たちがやってき
ました。ところがここにきて大阪の暑さが堪えた人がリタイヤ。目の前でのリタイヤはリアルでした。
選手が通るたびに歓声が波のように近付いてきます。ひと波、またひと波。
だんだんその波が小さくなったと思ったら、最後の大声援。
声援の波が去ると、人の波もゆっくりと散っていきました。
スタッフの方々が片づけを始めていました。
窓から見えた片付け風景。。。そして思わず、オジサンに
「オジサン、行こう!」
と大急ぎでコーヒーショップを出ました。
私の目的は、片付けられた『ここからは入られませんテープ』(このテープ、なんていう名
前なんだろう?)。
オジサンの分ももらって、「素敵なお土産』をGETしてニコニコしているところをどこかの
TV局のカメラに撮られてしまいました。
たった1時間くらいの時間の中でいろいろな出来事に出逢うのが、ライヴの素敵なところです。
そして9日後の最終日。
またまた行ってまいりました、女子マラソンの応援へ。
懐かしい(?)オジサンとの再会もあり、今回は女性4名の華やかな応援団でした。
市役所前での撮影会には、なんと関市長とトラッフィーを一緒に!
やっぱり関市長はかっこいいです!
女子マラソンは男子以上の盛り上がりで、人、人、人!
ちょうど私たちの周りには、土佐選手の応援団がたくさんいて、メガホンまでいただき一緒
に応援させていただきました。
そして、結果は。。。
今大会初の銅メダルを土佐選手がGET!
おめでとう!!!
なんだか自分のことのように嬉しいです。
きっとあのメガホンを見るたびにこの大阪の夏を思い出す事でしょう。
それにしても大阪に住んでいる人たちは、今回の世界陸上のことを事前に知っている人はど
のくらいいたのでしょうか?
正直なところ、私もそんなに詳しくは知りませんでした。
少なくとも、私のまわりでは知っている人がほとんどいなかったのが現実でした。
だから、マラソンの沿道の人の多さにびっくりしたのです。
TV放送が始まると、「TVで見られるから。。。」と競技場へ行こう!という人もあまりあ
りません。確かにそうですが、ライヴの感動はTVからでは伝わりません。
あの目の前を横切る選手たちの息づかいさえも聞こえてきそうな距離感、熱気、空気。
応援の声援の波。そんなひとつひとつが素敵な想い出になります。
2007年の夏休みの想い出に、大阪のすべての小中学生たちには無料で招待!という世界陸
上であっても素敵だったのでは。。。と思います。
というのも、午前中の試合は特に空席が目立っていましたから。
世界の一流選手を間近に見られる機会はそう滅多にあるものではありません。
未来のオリンピック選手はきっと一流選手の姿に感動することから始まるのではないのでし
ょうか?
10年後、
「あの大阪での世界陸上を見て今の私があるのです!」という素敵な未来のドラマを期待し
てしまう、素晴らしいライヴの世界陸上でした。
2007年の大阪の夏は世界陸上と共に去っていきました。
そして今日は、なんとなく秋を感じる風が心地よく吹いています。。。
(
次回につづく)
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