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ホーム > ファッションライブ > Back Number > vol.72<St.ODIN>衣替えの季節
永井 純のファッション・ライヴ
 
 
vol.72 St.ODIM 衣替えの季節
6月1日。衣替え。
ちょっとドキドキしながら長袖から半袖へ。
そんな想い出をみなさまもお持ちではないでしょうか?
さて、連日TV放送の国会の先生方もみなさま衣替えをされたようで、クールビズの効果も
ありノーネクタイにノージャケットというほぼシャツスタイルでの仕事服。
そこで思ったのは、先生方にはスタイリストさんはついていないのだろうか?ということ。

シャツスタイルにするにしても、もう少しスマートに上品に仕事のできる男を演出できる
仕事服を選ぶべきではないだろうか。(スタイリストさんがついていたらごめんなさい!)

今年の各百貨店などの専門店では、例年以上にクールビズを意識した構成になっているよ
うだ。
メインとなるシャツはもちろんのこと、ピンやカフスなどの小物も充実しているようだ。
そういった売り場には必ず専門のスタッフがいる。
どういったものを選んだらいいか分からない時などは、専門家のアドバイスを受けること
ができる。
男性のファッションで、これからの夏の季節に一番大切なアイテムは「シャツ」である。
このシャツ選びこそが、10月くらいまで続く暑い夏の日々を快適に過ごすためのキーポイ
ントになるはずである。
今年は、涼しく(涼し気に)過ごすための自分仕様のシャツを選んでみてはいかがだろう
か?

ここで、私からのワンポイントアドバイス!

まず、シャツで一番大切なのが素材だ。
生地そのものが涼しいものを選ぶことが大切である。
普通は綿100%が基本だが、同じ綿100%でも100/2(ひゃくそう)、120/2(ひゃくにじ
ゅっそう)、140/2(ひゃくよんじゅっそう)のものを種類のものがある。
できればこの辺りの生地をオススメする。

綿の糸は数字が大きくなるほど細くなる。その細い糸を2本撚って1本にして織り上げてい
く。
上記のクラスの糸で織った生地になると生地そのものも薄くなり(決して透ける訳ではな
い)軽くなる。
軽いシャツというのは着ていて本当に気持ちがいい。
一度お試しあれ。その気持ちよさにハマること請け合いだ。
さらに、これらの生地は意外とシワになりにくい。
しわしわに なったシャツで一日が終わるより、シワの少ないシャツでアフター5まで楽し
める方が嬉しいに決まっている。

また汗かきさんには、麻混や麻100%のシャツをオススメする。
「半袖でいるより長袖のジャケットの方が涼しい」というのが私の持論。
それほど麻は涼しい。

ただし、麻はシワになる。
このシワは他のどの素材に表れるシワとも異なる麻独特のシワだ。
できればこのシワを楽しんで欲しい。
上質な麻になればなるほど、上品なシワができる。他の素材にはないこの上品なシワは着
ている人をそのまま反影する。それゆえちょっとした仕草にも緊張があって美しい。
ぜひ麻のシャツをお試しいただきたい。

次にシルエット。
スーツがタイトシルエットになってきているため、以前よりシャツのシルエットもタイト
なものが増えている。
が、タイトすぎて身体にぴったりくっつくようなシャツでは通気性が悪く涼しくない。
最近は程よいレギュラーサイズというのもあり、バリエーションが豊富なので自分の持っ
ているスーツや自分なりのスタイルに合わせてシャツのシルエットを選ぶようにすると良
い。

衿の型も豊富だ。
夏仕様ということで、ノーネクタイを考えてのシャツだったらイタリアンカラーも素敵だ。
イタリアンカラーというのは、普通ある台衿でボタン止めをせず開いた状態の衿のことだ。
パッと見には、イカのように見えるため「イカ衿」とも呼ばれている。

粋なオヤジなどはこの開いた襟元にスカーフなどをするようだが、慣れない者がすると逆
に野暮ったく見えてしまうので要注意。
しかし、上級者となった暁にはぜひ試していただきたいものだ。

また大切なのが色だ。
「人は見た目が9割という本がベストセラーになったが、「外見の威力」というのは思った
以上にスゴイものがある。

それは、シャツの色も同様である。
清潔感があり涼し気で上品な色や柄のシャツを着ていたら、それだけでまわりに品格が漂
ってくる。

逆に、夏場、それでなくても暑いのに、暑苦しい色柄物を着ていると、
その人がそこにいることでまわりの人は不快感を覚えてしまう。
それは、そのシャツを着ている人の印象を悪くするだけでなく
「見た目」からくる不快感をまわりに伝染させてしまうことになるのである。

大袈裟かもしれないが、それ程色や柄からくる「見た目」の印象は違うのである。
ただがシャツ、されどシャツなのだ。

自分らしさのある、自分仕様のこだわりの「1枚のシャツ」は現代社会において、男性ファ
ッションのもっとも大切なアイテムである。

また、シャツを選ぶ時、できれば一緒にネクタイも選ぶ方が良い。
ノーネクタイの日には必要無いが、いざネクタイ着用となった時にぴったりくるものがな
いということのないようにしたいものである。
このシャツにこのネクタイ、さらにカフスはこれ。といったセットがあると何かあった時
には自信になる。
特にネクタイは男性の顔というべきアイテムだ。
ネクタイ選びもできれば真剣にしたいものである。
新しいものを買うばかりではなく、お気に入りのものや合わせたいネクタイがある場合は
そのネクタイを持参し、シャツに合うかどうかを確かめながら選ぶようにすると良い。

ネクタイの柄によっては、衿の開き具合を変えてみたり、衿の剣先の長さを変えてみたり
するのも大切だ。
それだけでも印象を変えることができるから不思議だ。

男性の場合、女性のようにジャケットの袖丈が短くなる訳でもなく(昔そんなジャケット
を着ていた人もいたけど)、シャツがノースリーブになる訳でもない。
デザインで涼しくなるようなこともあまり期待出来ないだろう。
だとしたら、「見た目」の色、柄の重要性も隠しきれない。
既製服だけでなく、オーダーシャツが注目されているのもそういう理由もあるのだろう。

とはいえ、ここ1、2年でメンズファッションを取り巻く環境が少しづつ変わりつつあるこ
とを肌で感じる。

30代や40代のファッション世代だけでなく、
団塊の世代のオヤジたちがお洒落に目覚め、キュートでかっこいい男性に変わろうとして
いる時代が始まっているのかもしれない。
次回につづく
 
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