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先日、大阪の街を踏みつけて来た!
どういう意味?
それは、先日大阪のとあるビルの屋上で、大阪の船場を中心とした「航空写真」を床に敷き詰める
インスタレーションが行われたのだ。
その写真は地上より300m上空から眺めた大阪の街。
その大阪の街を空中浮遊している感覚を楽しもう!
いつもと違った都市風景を見てみよう!という主旨で行われたのだった。
そのビルは、街のビルの中にあった。
たいしたインフォメーションもなく「ここ?」って思いながら
狭い入り口から入った奥にある小さなエレベーターで一番上まで昇った。
エレベーターを出ると、手描きで「Aerial View」と描かれていた。
やっぱりここだったか、と安心してさらに階段で屋上へ。
眩しい太陽の光に目が眩んだ。
その日、地上は程よい春の陽気で、自転車でここまで来た私には気持ちの良い気候だった。
ところが、たかだか30mも地上から離れているかいないかで、こんなに気候が違うものか、と思った。
着ていたコートをまず脱いだ。
私がひとことめの発した言葉は、「暑いね」だった。
そして空が広かった。
地上からちょっと上に上がって外に出ただけだというのに、空が広かったのだ。
靴を脱いでスリッパに履き替えて足元に広がる大阪の街を踏んでみた。
「緑が少ないね」ふたことめに出た言葉がこれ!
作業をしていた学生さんたちが「そうですね〜」と返してくれた。
今回のインスタレーションは「船場研究体」という都市を学び、都市で活動している学生
(大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学)を中心とした団体が主催していた。
その日いた学生さんもいろんな大学の学生さんたちだった。
「今日、私が来たのはここから。そして、私の家はここ!」
スリッパでそれぞれの場所を踏みつけながら説明した。
「今いるところがここです」学生さんが教えてくれた。
「それにしてもこうやってみると、ホントに緑がないね」
あらためてみると、大阪城近辺、そして靭公園が緑色をしているだけ。
意外だったのは御堂筋の並木道が緑のまっすぐとしたラインになっていたこと。
あとは、小さな点がぽつぽつと点在しているだけ。
緑がまったく繋がってないのだ。
でも、ちょっと素敵だったのは、そんな大阪の街が私の足元にあること。
その感覚は、すご〜く大きな人になって歩いている感じ。
おもちゃの世界に入り込んでしまった感じ。
そして、小さくなってしまった大阪の街が変に愛おしくなってしまった。
いつもは、地上で「あそこはこうなったらいいのに・・・」とか、「ここは、こうのはずよね〜」とか思っているものが
ちょっと上から眺めることで、思っていたことと、実際とがかなり違っていることが分かって衝撃だった。
ホントに大きな人に一瞬でもなれるのだったら、ここに緑を、、と小さな木をちょんちょんって植えて生けたら
きっと一晩の内に緑豊かな大阪平野が出来上がるに違いない。
人工的に創られても、時が経てばそこに根付くもの。
私が愛して止まない靭公園もそのひとつ。
戦後米軍の輸送機のための飛行場であった長細い土地はそのまま公園として生かされることになったらしい。
当時の写真を見ると植樹された木もまだ大きくなくそのままの地面が多く残っていて、
それでも界隈に働く人たちの憩いの場であったかのように大勢の人がやってきていたようだ。
それから50年。その公園は上空から見ると緑豊かな場所になっている。
すでにある家やビルを壊すんじゃなくて、そのちょっとした間を繋いでいければ点が線になっていくんじゃないのだろうか?
地上からは感じられなかった御堂筋が緑のラインになっているように。。。
それぞれの区画を緑で囲んで行けたらちょっと素敵なんだけどね。
道路を整備していく時に、必ず木を植えていくとか。
この土地、どうしよう?って思っているゼネコンさんは、ぜひ公園を創ることを考えて欲しい。
このお願いはちょっと無理かな?公園では、ビジネスにならないからね。
でも、公園を創った中に気持ちのいいカフェを創ったり、お店を創ったら少しは還元があるかな〜(でもちょっとだけだね)
そこから新しいビジネスモデルができるような気もするんだけど。。。
これからの企業としての社会的貢献とかって意外とこんなことかもしれないですよ。
熱帯雨林や森林の伐採の後に植樹もホントに大事で素敵なことだけど、もっと身近なところでの植樹。
ちょっとした土地があったら、今はすぐマンションに変わってしまう。
もし、公園を創ったりする人がいたら、あまりにうれしくてびっくりするけどね。
なんてね。ちょっと行ってみたインスタレーションで感じたことだ。
常日頃、自分の目線で視ているものをちょっとだけ角度を変えると見えてくるものがある。
でもそれは、いつもと同じでは見えては来ない。
自分の目線を変えるちょっとした行動を取らなくちゃいけない。
今回の私の行動は「Aerial View」というインスタレーションへ行ったこと。
「Aerial View」を知ったのは、コートをオーダーしてくださったお客様が教えてくださったから。
このお客様と知り合ったのは、昨年の中之島で行われた「中之島物語」でのパノラマ放談会。
その方は、ここにゲストスピーカーとして来られてた学生さんのうちのひとりだったのだ。
結局人との繋がりなんだと思う。
一期一会で通り過ぎていく人もいる。知り合っただけで終わることは多い。
でもその中で、どこかでひっかかった人たちとは、繋がっていける。
「どこかでひっかかる」っていうのも角度を変えて見るってことと同義語だと思う。
大阪の街を踏みながら、そこで出逢った学生さんたちと話をしながらそんなことを考えたりしてたら、
ホントに暑くなってきた。
でも、一番素敵なのは今回のインスタレーションを考えた学生さんたち!
大阪の街を踏ませてくれてありがとう。
きっと私はこの感覚を忘れないと思う。
学生さんたちが思ったことは、「大阪の街を空中浮遊している感覚を楽しもう!」だけど、
私は「大阪の街を踏むことで感じること」だった。
このインスタレーションはいろんな人に踏ませてあげて欲しい。
「大阪の街を踏むことで感じること」・・・そんなことを考える一瞬があってもいいのではないか。
踏みながら、立ち止まって、そこを歩きながら、そこで初めて出逢った人と話をしてみよう。
普段、知らない人と話をする機会すらないが、
同じように「大阪の街を踏んでいる」同士でできる話もでてくるのではないだろうか?
オーディンと一緒に行こうと思った日が雨だったので、残念ながらオーディンはまだ大阪の街を踏んでない。
次の機会があればオーディンと一緒に大阪の街を踏みたいと思っている。
オーディンはいったいどんな反応をしてくれるのだろうか?
(
次回につづく) |
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