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永井 純のファッション・ライヴ
 
 
vol.59 <St.ODIM>「箪笥の肥し」になる服を減らすには…/3
いらないものを買わなくなる。。。

この言葉の裏側には、「いらないものを買わなくて済むように素敵なものをちゃんと作ってくださいな」という
無言の信頼と言う名のプレッシャー。
でも、実際私の無駄な消費癖も欲しいものを作ることによって、いらないもので気持ちの隙間を埋めることなくでることもない。

女性である限りは「美しくなる権利」があるはず。今は女性だけじゃないけど。。。

でも無駄な消費で美しくはなれないのだ。
無駄なものを買うより、美しくなれるための大切なものに時間やお金を使うべきなのだ。
精神的な余裕は、自然と顔や身体に表れてくるものだから。

そして、最も大切なこと!!!
新しく買った服が今までの服とコーディネイトできること。
これが、『「箪笥の肥し」になる服を減らすため』に必要なことなのだ。

それには、まず軸になる服を決めることから始める。
これは、季節毎に決めるのが分かりやすい。
軸になる服は1セットか、もしくは2セット。できれば、スーツの方がバリエーションを考えることができる。

例えば、ひとつのスーツがあるとする。
ジャケットとスカート。または、ジャケットとパンツ。(ホントはジャケットにスカートもパンツもセットになる3点セットがいいのだけど)
今回は季節を考えて、ツィードのジャケット&スカートで考えてみる。

まずジャケットのコーディネイトを考えてみる。
ここでは、デニムにも合わせられるジャケットであることが大切になる。
ツィードのジャケットにデニムのパンツ。カッコいいよね。同じジャケットにコーデュロイのパンツも良さそう。
合わせるインナーはブロードのシャツでもシンプルでいいし、薄手の半袖くらいのニットでもいい。
また、ツィードのジャケットはいろいろな色が入っているのでその中の1色を選んで無地のスカートに合わせてもいい。
そのスカートのシルエットのラインはちょっとふんわり系が可愛いかも。。。

もともとのツィードのスカートには、パンツで合わせたシャツやニットを単品で合わせてもいいし、
ちょっと違ったタイプの別のジャケットに合わせても素敵。
そのタイプの違うジャケットは、デニムやコーデュロイのパンツと合わせるとさらにバリエーションが増える。
インナーのニットとシャツの組み合わせで考えてもコーディネイトはどんどん広がる。

軸にしたジャケットとスカート。
パンツはデニムにコーデュロイ。
スカートの単品とジャケット。
インナーとしてニットとシャツ。計8点。
さて、この8点からできる組み合わせは16通り。(ベルトポイントなどで単品コーディネイトをプラスすると32通りになる)
ここに新しいジャケットが1点加わるだけで8通りの組み合わせがプラスされる。インナーが1点加わると12通りがプラスになる。

これは、全ての服がコーディネイトできるように購入した場合の例だ。
これだけのコーディネイトがあるということは、あまり「何着よう」と悩まなくてよくなる、、、ということである。

この組み合わせに合う服を少しつづ増やすことをすると、必要なもの以外には、買わなくて済むということになる。
ということは、、、『「箪笥の肥し」になる服を減らす』ことができるはず。。。


まず、自分の持っているスーツで軸になるものを出してみよう。
そのスーツにコーディネイトして着る服を横に置いて行く。たくさんあっても大丈夫。
それだけちゃんとコーディネイトして買っているってことだから。
もちろん、そこには、インナーも入れてコーディネイトすることを忘れないように。

そして、「う〜ん、どうかなぁ〜」って思うものや、コーディネイトできないと思ったものを外していってみよう。
そうすると今必要なものと、そうでないものとに別れるはずだ。ここで初めて必要なものが見えてくる。
そしてそれぞれの季節の終わりの感じた欲しいものとを一緒に考えて、
新しい服をオーダーし、購入したりすると「箪笥の肥し」がはるかに減っていくはずだ。
もしかすると、ないかもしれない。。。

お客様に教えていただいたこと。。。

季節が終わった時にホントに欲しいものをオーダーすること。
その季節の中で必要だと思ったものだから、来年も同じ気持ちのはず。
ただ、来年に着るためにデザインは任せるわ、、、という依頼のオーダー。

その季節を過ごされて、欲しいという思いのたくさん含まれた服。それをオーダーするのだ。

そしてそのオーダーを具現化するのが、私の仕事。
不思議な仕事だと最近、思う。
だって、出来上がるまで何もないのだから。

そこには熱いお客様の思いから始まった新しいお話しのプロローグがあるだけなのだから。。。 次回につづく
 
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