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最近、「服はあるのに着るものがない」と相談される方が多いのを感じる。
そんななずはない!着る服はあるはず。。。
じゃぁ、なぜそんなことを言うのか?
上手くコーディネイトできずに買ってしまうことが多いからか?
クローゼットが整理できてないからか?
ホントに服がないか?
クローゼットの整理の仕方は以前ご紹介したことがあるので、そちらを参考に一度お試しいただきたい。
→vol.13 クローゼットの見直し
さて、「上手くコーディネイトできずに買ってしまうことが多いからか?」を考えてみよう。
服を買う時って、どういう時が多いか考えてみたら
1. 季節が変わったから。
2. 流行が変わったから。
3. 必要に迫られたから。。。
4. 衝動買い。
他にもいろいろな理由があるだろうけど、だいたいこんな感じではないだろうか?
このコラムを読んでいる人で「箪笥の肥し」になってしまった服がないなんていう人がいるだろうか?
たぶん、今の日本の中にそんな人がいるとしたら、その人は、本当に貴重な人かもしれない。
なぜ「箪笥の肥し」ができるのか、考えたことがあるだろうか?
それは、上記の服を買う動機によると思われる。
自分のこととして置き換えて見て欲しい。
どの理由で服を買うだろうか?
セントオーディンのブランドをする前の私自身のことでみると、まずファッションデザイナーという仕事柄、
2.の流行が変わったから、服を買うのは当たり前だった。
それは、自分の趣味や好み、似合うかどうかなんて関係なかった。その時に流行っているから、買っていた。
買ってみて、実際着る時になって初めて冷静になり、似合わないことに気付き「箪笥の肥し」になることが決まる。
たまには、新装オープンしたお店に行って、これもたまたまウィンドーにディスプレイされている
マネキンが着ている服に一目惚れして買ってしまったこともあった。
そういう服に限って「一度しか着れないパーティ服」だったりするのだ。
そうそれはまさに、4.の衝動買い!
なんだかそんなパーティ服もたくさん持っていた。
それもその服たちが、自分が本当に好きで、しかも似合っている服かと言えば(?)だったりするのだ。
でも、これをずっ〜っとほぼ20年に渡って、繰り返してきたのだ。(恐ろしいことだぁ〜)
そしてある日、欲しいと思って探したスーツを見つけることに苦労したことから
セントオーディンのブランド誕生に結び着く。
たぶん、今までのそんな服の買い方に疲れたんだろうし、結局気に入って着ている服を冷静に見た時に、
自分を綺麗に見せてくれる服たちに共通するものに気付いたから<セントオーディン>を作ることを考えたのだと思う。
気に入って着ている服の共通点と言えば、流行に捕らわれず、でも個性を引き出す服だったのだ。
これは、今でも私のデザインする全てのものに共通するコンセプトだ。
その当時に一番気に入っていた服は、初めて社会に出た時に入社した会社の、夏のバーゲンで買ったニット。
ベースが赤で細めの黒のボーダーが入っていて、その黒のボーダーの上に、
同じ黒のジルコンがボーダーの巾に合わせて入っていたノースリーブのニット。
当時の私にとっては、とってもエレガントな1枚で、これを着るだけで大人の仲間に入ったような気分になれたものだった。
さすがに襟元などが白っぽくなってきて、今では着ていないが大切に持っている一枚だ。
『ANGELO TARLAZZI(アンジェロタルラッチ)』というブランドだったが、今はどこが扱っているのかはわからない。
その頃のデザインではあるが、とてもシンプルなのにエレガントな部分もあって
でも意外とコーディネイトもしやすいっていう不思議な服だったのだ。
素材もしっかりしていたから20年の年月を経ても、未だに私のクローゼットにあるのだろう。
その当時のことを思い出すと、今私がデザインしている服のヒントがたくさんあるのが分かる。
気に入ってしていたスタイルコーディネイトが、黒のフラノのダブルのショートジャケットに、
黒とブルーのチェックのサーキュラースカートを合わせて(これはスーツだった)、
インにオフタートルのノースリーブのアンゴラのニットをコーディネイトしていた。
そのスタイルは秋から真冬まで変わらなかったので、当時の会社の社長に「寒くないんか?」と言われたのを憶えている。
若いから寒くないのよねぇ〜
今、同じスタイルをしても結構イケるように思う。(今は寒いから袖が欲しいけど、、、)
ただ、今デザインするんだったら全く同じにするのではなくまず素材をもっと薄手にして軽さを出したい。
そして、ジャケットの丈ももう少し長くして、スカートの柄はブラックウォッチにしてみると現代風にアレンジできそうだ。
やっぱり、いろんな服を買っては着、買っては「箪笥の肥し」にしていた中で、
今のセントオーディンのラインの源泉になるものを見たような感じもする。
なぜ気に入ってその服やスタイルを着ていたかというと、その服なりスタイルでいる時は、気分が良かったのだ。
それは、周りからの評価が良いことも気分を良くしてくれる理由でもあった。
「可愛いねぇ〜」から始まり、「カッコいい〜」とか、ホントに気分が良くなる言葉が返ってきたのだ。
それは、同年だけでなく、特に目上の方からの評価が高かった。
同年代っていうのは、どうしても流行を追っていたりして、それはそれで可愛かったり、カッコよかったりするのだが、
ある年齢になった時、突然それが続かないことに気が付くのだ。
それは、女性特有の環境の変化。結婚して新しい家族が増えていくという変化だ。
そして、その変化で服の買い方も変わってくるのだ。
次回に続く。。。
(
次回につづく) |
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